
『国境事変』 誉田哲也

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新宿で在日朝鮮人が殺害された。
事件を追う捜査一課の東警部補は、
なにやら裏で公安が動いている気配を感じた。
死んだ朝鮮人の弟が、何か知っているはずと目論む東。
弟はただ騙されて使われてるだけだと信じる公安。
北朝鮮から不法に日本へやってくる物。
いったい、何が国境で行われているのか・・。
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在日朝鮮人、不法入国などの実態を調べるのに、
警察のなかでも、あまり内情が知られていない公安という
部署でスパイのような仕事をしている刑事。
実態を調べるのに、他人になりすまし、
ターゲットの生活に入り込む。
情報を得るためには手段を選ばず、
作戦がバレては困るので、時には死人を見殺しにする。
そんな事をしなければならない刑事はジレンマに耐えている。
そんなことが裏で行われてることなど知らない捜査一課の東だが、
感の良い東は、公安がこの事件になにかしらの形で絡んでることに気付く。
最後には公安も捜査一課も関係ない、
不審物を運ぶ朝鮮人たちは、それを北へ運ぶ為に
日本人一家を人質にとっていたので、
総力で犯人達を追いつめた。
だが、公安がターゲットにしていた弟はその騒動の中殺されてしまった。
公安の刑事は気心も知れていたため、その死を悲しんだ。
犯人グループの一人が行方不明、
後に逮捕されたが、なんと実はそのリーダーは、公安の警部だった。
なんだか、よくわからんでしょ。
私も良くわからんかった。
ただ、北朝鮮って、やっぱ愚かな人種だなって、思った。
在日の人も、いろいろと苦労があるんだ。
そして、日本人だって、
上司には逆らえない縦社会ね。
あ~~~、いろいろ、大変よね~~。


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