
『女友達』 新津きよみ

![]() | 女友達 (角川ホラー文庫) (1996/12) 新津 きよみ 商品詳細を見る |
千鶴、29歳独身。別れた男に未練があるが、
仕事も出来、プライドが高かった。
振った男の残していったチェストを粗大ゴミに捨てていたら、
貰っていいか、と声をかけてきた女がいた。
見るからに粗末な風貌で、表情も暗い。
自分が住む高級マンションの目の前のボロアパートに住む女。
自分とは不釣り合いなこの女だが、
次第に罠にはまるように、女と仲良くするようになる。
だがこの女はとんでもない女だったのだ。
この女の本性はどんなものだったのか。
ラストの女の行動は狂気的なものだった。
この話はまさに女の心理を描いていた。
自分には無い物を得たいという心理。
そのためには嘘も付く。
自分の都合のいいように解釈しようとする。
自分が有利になるために人を陥れる。
計算し、ズルくなる。
こうゆう女は嫌われるよな~。
でも、どこの世界にも一人はいるよね。
子供でもそうゆう子いるからね。
でも、そうゆうのって絶対にバレるんだよね。
だから最終的には嫌われて、友達も恋人も去っていく。
孤独になるからまた同じ事を繰り返す。。
そんなふうになるのは、やはり家庭が問題なんだと思う。
この物語の女も、自分の生い立ちや家族との関係によって
ゆがんだ性格になってしまったようだ。
そうかんがえると、子供を育てるというのは責任重大、
自分が子供にどんな風に接していたかで、
その子が世の中の役に立つ人間になるか、
自分の事しか考えない人間になるかが決まるんだな、
と思った。


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