
『もう一度住みたい』 新津きよみ


『もう一度住みたい』 新津きよみ
高橋芙美子は夫と息子一人、アパートに住んでいたが、
下の住人からの嫌がらせに参っていた。
そんなとき、ある競売物件が目に付いたので、
入札してみたら、買うことが出来た。
前の住人が、『高橋』だったために、
表札をそのまま使うことにしたのだが、
そのせいで大変なことになってしまった。
何年も家出していたという前の住人の息子が、
「ただいま。」と言って、家に入ってきてしまった。
そこからいろいろと不気味な事が起こっていくという、
ホラーミステリーだ。
競売物件なんてのは、どうしても いわく付き なんでしょうから、
買うときは十分に慎重にしなければならない。
よく、中古車なんかも言うよね。
前の人の魂が残ってるって。。
お~~怖いジャン。
うちのパパの車、中古だよ。
まあ、なんともないが。
あ、うちの家も中古だ。。。
何ともないわ。
あ、あるかも・・、
前の住人、ある宗教やってて、
そんで、選挙になると電話してきたり、
自宅までくるときもある。
「私も旦那も選挙いかないんで。」
と、(もう二度と来んじゃね~ぞ)的なオーラ出してるんだけど、
空気読んでくれないもんな~~。
こないだなんて、電話が来て、
なんか変な子育てのセミナーみたいなのがあるからって、
「お子さんと一緒に是非いらしてね。
講義してくれる人はなんちゃら
かんちゃら・・・・・いい話・・・・・・それでね・・・
・・・・。」
当たり前だけど、行く気なんて無いから、
話に割り込んで、
「あ、お客が来たんで。すみませ~ん。」
と言って、一方的に切ってやったよ。
まったく・・・
前の住人、そうやって宗教やって、
人間出来てる風だけど、
この家買うとき、
近所の人の悪口、散々言ってたからね。
たいした人間じゃないよ、ってか、最低だ。
まだある・・・。
住み始めて少しして家にやってきて、
「これ、私がこの家で使ってたんだけど、
まだ綺麗だから、もし良かったら使って。」
って、
トイレの便座カバー持ってきやがったのよ!
一応貰ったが、ゴミ箱に直行でございましたよ。
気味悪いったら、ありゃしないわ!
競売物件に限らず、
中古住宅を買う時は
多少のリスクは覚悟の上ですね。


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