
『孤虫症』 真梨幸子

![]() | 孤虫症 (講談社文庫) (2008/10/15) 真梨 幸子 商品詳細を見る |
憧れの高層マンションに住む主婦、麻美は、
別のアパートを借りて、そこで複数の男と曜日を決めて
不倫をしていた。
ところが、その関係を持った男達が次々に謎の病で死んでいく。
そしてその病は自分にも・・・。
高層マンションに住む主婦達の謎の行動。
麻美の秘密。
ラストには衝撃の事実が語られる。
これは2回読みました。
なぜなら、主人公の気持ちになって読んでいたのに、
後になって、実はこの主人公が主人公じゃなかった、
って事になって、頭が混乱してしまったから。
こうゆう話、世にも奇妙な物語で見るよね~。
もう一度、読み返してみたら、理解できましたよ。
読んでる間、食欲がなくなるくらい、気持ちが悪くなった。
まあ、要はSEX(肛門系)によって感染してしまう病気で、
何人もの人が亡くなってしまうんだけど、
その、病気が、寄生虫なのよ~。
女の人に寄生して、その卵が肛門に付着して、
それを男が飲み込んだ場合、卵が男の身体で幼虫になり、
それが体中にコブを作り、死んでいく。
しまいには、この卵が、マンションの下水の配管から、
マンション中に行き渡ってしまい、無差別に感染してしまう。
マンションの人みんな死んじゃうよ~。
どうすんのよ~!
って所で物語は終わってしまうので、
悶々とした気持ちだけが最後に残ってしまう。
この寄生虫(有鉤条虫)は、豚や鶏の生肉に付着してるもので、
ちゃんと焼けば大丈夫。
普通なら、飲み込んでも、腹痛や下痢に襲われるだけなのだが、
この物語の場合、インフルエンザにかかった事で、
奇形遺伝子の卵が作られてしまった。
それがとんでもない悲劇の連鎖を引き起こしてしまった。
という、あり得ない話だったから、まあ、良かった。
豚肉や鶏肉が食べられなくなっちゃう所だったよ・・。
あり得なくもないか・・・。
ああ、怖い怖い・・・。


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