
『いなくなった私へ』 辻堂ゆめ

『いなくなった私へ』 辻堂ゆめ
シンガーソングライターで人気絶頂だった上条梨乃は
ある日、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。
じぶんがなぜそこにいるのか記憶が無く、
すれ違う人が自分を見ても、上条梨乃と認識していない。
なんと、自分はマンションから飛び降り自殺していたのだ。
唯一、自分を分かってくれる優斗という青年と出会い、
二人でその死の謎を解いていく。
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自分は死んでいる・・・・
だけど、ちゃんと、ここに生きている。。。
全くの別人として・・・。
な~~んてことが突然起こったら、
ど~すんのでしょう。。。
この主人公は有名人だったから、
死んだことが大々的にテレビのニュースで流れてて、
世間の憶測がまるで違った見解になっていることが分かって、
違う!!そうじゃない!!!
ってところから真相に迫っていったんだけど。
唯一、自分を分かってくれる人が二人いた。
それはまるで赤の他人
優斗ともう一人は小さい男の子、なんだけど、
同居しながら協力しあっていく。
面白い話でした~。
ある物質によってそんな不思議なことが起こることが分かるのよ、
サスペンスだと思ってみてたけど、
途中で、ファンタジーだったか~~ぁ
って頭を切り換えて読むというね。
ファンタジーミステリー好きの私には
グイグイと心引っ張られていったわけで。
最後には、
自分はもうこの世にいないけど、
新しく生まれ変わった自分で
人生をやり直すって前向きなラストだったから良かった。