
『殺人の門』 東野圭吾

『殺人の門』 東野圭吾
子供の頃、祖母が亡くなったのをきっかけに、
家族がバラバラになり、裕福だった家庭が崩壊した。
そんな不幸な生活を送っていた僕は、
唯一の友人だと思っていた男に裏切られたことを知った。
そんなはずはないと思いつつも、
そいつのせいで何度も自分の身に不幸なことが起きた。
殺したい、とずっと思っているのに、殺せないのはなぜか・・。
それには、殺人の門があり、その鍵を手に入れたとき、
人は人を殺すことが出来るのだ。
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読みやすいね~~~
やっぱり、東野圭吾ですね~~
あ~~~読みやすい。
東野圭吾あるある、
ひどい裏切り、綿密な計画、嘘、二つの顔。
人を信じられなくなるやつです。
信じては裏切られ、
指摘しても言い返され、自分が悪いことにされてしまう。
言葉巧みに近寄ってきては、
ズルズルと蟻地獄の罠にはめられてしまう。
あいつが俺を騙した?
いや、俺がおろかだったからだ、
もう、二度と、あいつの口車には乗らない。
って思っても、ズルズルズルズル・・・・
負の連鎖が永遠と・・・・
最後には、決定的なことが分かって・・・。
やっと、殺してやりたいという殺人の門が開かれたのだ・・・。
もっと、早く殺してれば・・・・ここまでにはならなかったのにね。
殺人を犯す、というのは
ホントに、よっぽどのことじゃないと出来ないし、
逆に、ほんの少し、カチャッ、っとスイッチが入るだけで
自分でも信じられないくらい簡単に猟奇的に殺せる、
その、スイッチは、誰しも持っている物なのだろうか・・・。
な~~んて、思っちゃう。
という、なんとも、後味の悪いお話でしたよ。
でも、のめり込んじゃって、
あっという間に読み終わった。