
『ローラ、叫んでごらん』 リチャード・ダンブロジオ

『ローラ、叫んでごらん』
リチャード・ダンブロジオ
まだ一歳だったローラは
両親からの虐待でフライパンの上で焼かれた。
なんとか命はとりとめたものの、
12歳になった今も、
人と関わることを怖がり、
一言もしゃべることが無かった。
施設でローラを見た、ある臨床精神科医は、
ローラを助けてあげたいと申し出た。
それから、ローラと医師との根気の治療が始まった。
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フライパンで焼かれた女の子
と聞いて、読まずにはいられなかったです。
見たわけでは無いので
文章から想像して、
どんなに残酷なことか、
そして、その子の将来はどうなっちゃうのか、
考えるだけで胸が痛くて、
でも、一縷の望みが、
ローラのこれからの人生を
180度違った物にしてくれる?
という前向きな気持ちを持って
その治療の成り行きを読んでいった
んだけど、
これ、実話だから、
すごいな~って。
この精神科医の先生、すごい。
頭では分かっていても、
さすがに、そんなにも心が崩壊してしまっている人を
相手にするのは、相当難しいだろう。
だけど、ほんとに粘り強く、
時には思いきりよく、
時には立ち止まり、
三歩歩いて二歩下がるみたいな・・・。
深い愛情を持って、
絶対に見捨てない、裏切らない気持ちで
親よりも誰よりも強い気持ちを与え続ければ
どんなに壊れた精神でも
安定した、平常な精神に戻してあげることが出来るんだな、
って思った、
とはいえ、
私にそれが出来ますか、
っちゅったら、
無理だと思うわ~。。。