
『羊をめぐる冒険』 村上春樹

『羊をめぐる冒険』 村上春樹
友人から送られた写真を雑誌に使ったことで、
僕は冒険の旅に出ることになってしまった。
その写真には羊が写っている。
その羊を巡って様々なことを知らされる僕だが、
何のために僕は旅をさせられているのか。
僕は結局、何を失って、何を得たのだろうか。
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やっぱり村上春樹ですね~~~。
一番の感想は、よく分からない、のが正直です。
でも、その世界にどっぷりと浸かってしまう私がいて、
なんかモヤモヤしてるんだけど、
最後にはさっぱりしたようながっかりしたような、
変な気分になるんだよね。
それが村上春樹なんかな~~。
私が小説家になってとしても、
絶対に思いつかない発想。
この物語は、
その特別な羊は、欲望や悪や富で、
それは人の身体を借りていて、
自由自在に思うままに生きていく魂
みたいな物で、
(違うかもだけど)
それは永遠に葬らねばならない、と考える人がいて、
反対に、それを手に入れて世界を制圧してみたい、
と思う人もいる、
下手をすると、その羊を巡って戦争がおきる可能性もある
のではないかと思うのだ。。。
(たぶんそうゆうこと)
だから、ここで、主人公の僕を利用すべく、
企んでる人が近寄ってきて、旅をさせられるんだけど、
そこはまた、春樹のワールド全開で、
羊を破滅させたいと思う人が幽霊として現れて、
僕にその羊の破滅を手伝わせるんだよ。
ほら、もう、訳分からんでしょ?
だけど、そのワールドにのめり込んでしまうのです。
現実逃避したくなったら村上春樹なんですかね~~。
それを今回初めて強く感じた話だった。。。