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『半落ち』 横山秀夫





『半落ち』 横山秀夫


元刑事の梶はアルツハイマーの妻を殺したと自首してきた。
取り調べてみるが、殺害は自供しているが
犯行から自首までの3日間に何をしていたかが曖昧なのだ。
その空白の3日間、梶はなぜ黙っているのか・・・。
警察、検察、弁護士、記者、裁判官、刑務官、
それぞれの目線からこの事件の真相を探る・・・・。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



またまたカフェで泣いちゃいました・・・。

妻を殺したという男は49才。
一人息子を白血病で亡くし、
アルツハイマーの妻の面倒をみていたが、
時々正気になる妻が、
「息子の命日に墓参りに行ったことすら忘れてしまうなんて、
 どうか、今、まだ息子の事を忘れないでいるうちに
 私を息子の所に行かせてください。」
と懇願してきたので、殺してしまった。

って話なんだけど・・・

辛かったわ~~。



男は妻を殺したあと、自殺しようと思ったのだが、
それを思とどまり、なぜか、歌舞伎町方面に出向いている・・。

歌舞伎町・・・・イメージは良くないね。
だからなおさら、警察や弁護士は調べるよね。


ネタバレします・・・。


泣いちゃうよ~~。


梶は、息子はドナーが見つかれば助かった命だったと、
自分は適合せずドナーになれなかった・・・悔しい気持ち・・・。
しかし、ある日、自分に移植の依頼が来たのだ。
梶はある少年の命を救ったのだ。

妻を殺したあと、ふと、その少年の事が気になった。
歌舞伎町の小さいラーメンやで働いてる、
という事実をつかんでいた梶は、探しに行っていたのだ。

やっとの思いで少年を見つけた。
もちろん、名乗り出ることはしない。

こみ上げる気持ち・・・。

梶は、自殺を思いとどまり、
もう一人、誰かの命を救ってやりたい、
という気持ちになったのだ。

ドナーになれるのは50才までと決められてる。
50才までは生きよう。
それまでに適合の連絡が来ますように・・・。

そうゆう思いを持って、梶は自首をしたのだ。


なんて良い話・・・。


しかし、連絡は来ず、50才を過ぎてしまった。


真相を知った刑事が、少年を梶に会わせようと、
取調室に連れて行った・・・

少年が梶に言った
「貰った命、大切にします。お父さん。」と・・。




ううううう・・・・・・泣く~~~。




きっと、梶は、この少年の為にも、
生きていく決心をしたたろうな。。。




私もドナー登録しておこうかな、
って気持ちになった・・・。

脳死になったらどっか使えるところ使っちゃって良いよ。
って、家族に言うだけじゃだめ??

運転免許とかの裏に書くところあるよね。
書いておくかな・・・・。

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非公開コメント

No title

いい話ですね。
それから、きゃろたんとさんの説明もじょうず。
これって 映画になりましたよね。
今度、DVD借りてこようかな~。

ドナー登録かぁ。必要としている人がたくさんいるんですものね。
できることなら、役に立ちたいけど・・・
残った人達も 思いってのもあるからね~。

キョン2さんへ

私の説明では全然伝わってないと思ってますよ。。。

この話は、本当は
事件の真相をめぐって
いろんな立場の人が、
保身のために事実を隠そうとしたり、
真相は明らかにするべきだと言って組織に立ち向かったり、
何せ、元刑事の犯人が、犯行後に歌舞伎町に遊びに行ったのか?
って疑惑で動いてたので、
真実は明らかにしない方が組織のためには良かったりするんで、
そうゆう、捜査や記者とのごちゃごちゃする話なんです。

作者は64を書いた人みたいですね、
なんとなく似てます。。。

映画になってたんですね。調べちゃった。
寺尾聰かあ、渋くて良いな。。。
プロフィール

きゃろたんと

Author:きゃろたんと
1970年生まれ(女)
感じた事を書きます。
毒舌けっこうあります。
お気を悪くなさったら
 ごめんなさい。

★主な登場人物
【R子/結婚4年目・娘一人】
【K子/幼稚園教諭5年目】
【N子/社会人1年目】
【パパ/同い年.自営社長】
【桜子/トイプードル・享年12才】
【あきら/トイプードル・15才】
【こしず/義母.事務先輩】
【やすお/義父.自営会長】
【R夫くん/R子の旦那さん】
【K彼くん/K子の彼氏)
★好きなこと
【コブクロ】
【レイクタウン】
【読書】
【映画】
【観劇】
【着物】

仕事の合間に書くので、
土日の更新はあまりないです。

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