
『ぼくのメジャースプーン』 辻村満月


『ぼくのメジャースプーン』 辻村満月
ぼくには誰にも言えない不思議な力がある。
その力をある人に使いたい。
その子は学校で起こったひどい事件のせいで、
ショックで引きこもってしまっているのだ。
ぼくの力で、元の姿に戻って貰うのだ。
チャンスはたった1回だ。
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ネタバレします。
その少年は、
「○○しなければ、△△になる。」
と言うような言葉を誰かにかけると
その人が暗示にかかって○○をすることになる。
という、不思議な力を持っている。
それは、間違った使い方をしたら大変なことになるので、
気をつけなければならない。
両親からは「絶対にその力をつかってはいけない。」
と言われているので、気をつけているが・・・。
やはり、そこは子供だからね、つい口が滑ってしまうこともある。
だけど、
大好きな幼なじみの女の子が、心を閉ざしてしまった・・・。
自分の力を上手く使えないだろうか、と
大学の先生に相談する。
その先生も、同じ能力を持っていたのだ。
結果・・・上手くいくんだけど。
それは、力を発揮できたからではなく、
2人の信頼関係、思いが通じてたから。
少年の一生懸命さが伝わったのだと・・。
好きな人を思う気持ちは誰にも介入出来ない
奥深いところで繋がってるのね~~、ほっこり。
な話でした~。