
『激流』上・下 柴田よしき



『激流』(上・下) 柴田よしき
作家でもありミュージシャンという肩書きを持ち、
過去に一斉を風靡したが薬物使用で干されていた35才の美弥。
再起を賭けてまた仕事に打ち込んでいた矢先に
変なメールが届いた。
「わたしを憶えていますか? 冬葉」
冬葉は20年前の修学旅行の時に突如失踪した同級生だ。
今もなお、冬葉は行方不明のままだ。
なぜ、突然、このようなメールが?
修学旅行の同じ班だった同級生と会うと、
同じメールを受け取った人も。
それからという物、同級生達に不可解な出来事が起こる。
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ドラマにもなってたみたいだね、NHKだから全然知らなかったわ。
もし、中学生の時に失踪して行方不明になってしまった子がいたら、
20年、30年経っても思い出すことがあるのだろうか。
思い出すだろうけど、きっと、もう死んでるんだろう、って思うよね。
そんな子からいきなりメールが来たらびっくりするわ。
冬葉は、修学旅行の班行動でバスに乗っている間に
いつの間にかいなくなっていた、
その時の同じ班だったのが美弥なのだ。
その時の班のみんな。混んでいたバスにバラバラに乗っていたので
冬葉がバスを降りたことに気付かなかったのだ。
だから、班のみんなは後になって、あること無いこと疑われて、
大変な思いをしてきたという。
だから、20年経っても、冬葉を忘れるなんてことは無いよね。
どこかで生きていて欲しいし、メールは本当に冬葉なのかも、
って思ってしまう。
なんとか冬葉の失踪の真相が掴めるかも知れない。
みんなで再会したけど、20年も経っていればいろいろあるよねみんなも。
それぞれがいろんな問題があって、
自分の事も、冬葉のメールことも、
複雑に絡んでたり、絡んでなかったり、
面白かった~。
読み応えありました。
だけど、20年前の学生生活のことって、
克明に憶えてる?
この物語では、同級生達がその頃の事を
すごい細かく憶えていて、というか、
思い出し始めるのよ。
楽しかった話とか、インパクトのある話なら、
その事実を思い出すことは出来ても、
どんな表情だったか、何を持ってたか、なんて、
思い出さないよね。
まあ、そこがフィクションなわけだけど。。。
私も同級生と飲み会することがあるけど、
私はあまり、中学の時の事、憶えてない気がする
みんなの話を聞くと、良く憶えてるな~って関心して思う。
あ、、、憶えてないんじゃなくて、知らないんだな。
私、鈍感だし、人のことを気にしない、っていうか、
まるで興味が無かったのか、
後になってみんなの思い出話聞いてて、
「そうだったんだ~。」とか、「知らなかった~。」
ってことがたくさんある。
だから、同級生との飲み会はすごい楽しいんだね。
でも、知らなくて良かった、って事もたまにあるからね、
そうすると、やっぱ私、鈍感で良かったって思います。
鈍感なおかげで私は中学時代を脳天気に楽しめたんだなと、
そうやってこれからもポジティブに行こうと思います。