
『女王様と私』 歌野晶午

![]() | 女王様と私 (角川文庫) (2009/09/25) 歌野 晶午 商品詳細を見る |
数馬は俗に言うオタク。
アキバへは月に1回は行くし、ビデオやにも頻繁に通う。
そんな数馬の唯一の趣味は、かわいい妹とのおしゃべりだった。
が、その妹とは、良くできた人形。
妄想の中で生きている数馬の本当の生活とは、
何が本当で何が妄想なのか、読み手がまんまとだまされる話だった。
これね~~、ちょ~~おもしろかった~~。
実はだいぶ前に読んだので、忘れかけてるんだけど、
この話は、主人公の数馬がアキバで偶然に出会った女子高生と
ひょんなことからデートを繰り返していって、
とんでもない事件に巻き込まれるという話。だった。
ただ、すでにもう、最初の時点で
妄想の世界だったみたいで、
私は最後に「なんだったんだ~~~!」
と面食らうことになってしまった。
主人公が、事件の真相に迫っていく姿を
おうえんして、見守っていた私、
時間を返せ~~~!!です。
おもしろかったよ~~~。
人間は、とんでもないことを起こしてその事実を受け止められなかった時、
妄想して、人格も変えて、
その事実を忘れようとするもんなのかな、って思った。
私にそんなことが起きるとは考えられないが、
でも、起こらないとも限らないよね。


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