
映画 『三度目の殺人』


映画 『三度目の殺人』
ある食品加工会社の社長が殺された。
三隅(役所広司)は、自分が殺しました、と自供した。
弁護することになった重盛(福山雅治)は
面会すればするほど、三隅を理解出来なくなっていた。
容疑者が犯人であることの意味、
嘘をつくことの意味、
法廷では真実が語られないことの意味・・・
日本の司法のあり方を考えさせられる
法廷サスペンス。
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ん~~~、自己流の説明、これで良いのかしら・・・。
やすお(義父)がこの映画見て
いろいろ語りたくなった気持ちがすごい分かった。
弁護士、容疑者、被害者の家族、
検事、裁判官、
それぞれも思惑が複雑に交差して、
結局、真実なんてどうでも良くて、
けっか、みんなが納得出来ればいいのよ、
って思わせられる結末だった。
ちょっと、ネタバレ・・・・
殺された男の娘(広瀬すず)は
父親から性的虐待を受けていた。
そのこと知った三隅(父親の会社で働いていたがクビになった)
は娘のために殺した。
あ~~~、そうゆうことね~~~。
って思うんだけど、
母親(被害者の妻)が、三隅に対して、
現金50万円を振り込んでいて、
それは会社の不正を三隅に口止めさせるためだった
のだけど、
三隅は法廷で、「母親から殺人を頼まれて、報酬でもらった」
と供述する。
ややこしいよね。
何でそんなことするのか・・・
わざと嘘をついて信用をなくしているのか・・・・。
社長の娘のことを一番に考えてしたことなんだろうけど、
不可解過ぎる。
保険金が下りなくなってしまうだろう、って思うのだけど・・。
でも、もしかすると、娘さんから、
「保険金なんていらない、父親さえいなくなれば」
という気持ちを聞いていたのか、察知したのか。。
それに、母親は虐待のことを知ってて助けてはくれなかった
わけだから、娘は母親のことも好きじゃ無い可能性もあって、
少しおとしめてやろう、って考えだったのか・・・。
しかも、
性的虐待があった、ということは
絶対に公にしなかったわけで、
とにかく、三隅は、娘さんを守ってあげたかったのか、
と思うしか無い。
そして、三隅は内心、「自分は死んでも良い」
くらいに思っていて、死刑になっても良いと、
前科(殺人)があって、自分にも家族がいたが、恨まれてるし
自分なんか、この先いないほうがまし。
って思ってるのだから、
それですべてが丸く収まる、ってわけ。
裁判官、検察官も・・・弁護士もふくめてだ、
みんながWIN、WINか、っていうくらい。
(実際は、死刑になっちゃうんだから、
弁護士は負けたことになるのにね~)
三隅はそんな自分が、最後に、
人の役に立てるんだ、という思いが
法廷や面会でのやりとり、駆け引きの
あのなんともいえない真剣な表情に現れてるな、
と思う。
この映画は、その、表情なんだな、
とにかく、福山と役所広司の対面するところの
二人の顔、
これをよ~~~く、見てほしい
という映画だったのかもしれないな~~。
なんか、二人が凄くよく似てるんだ、不思議。