『テニスボーイの憂鬱』上・下 村上 龍
趣味のテニスに明け暮れながらも、
愛人との情事にも精を出す、
ステーキハウスを経営する青木。
愛する物とは、妻、息子、そして愛人。
どこか哀愁漂う男が
どこまで愛を貫いていくのか・・・。
これはかなり、エロい。
途中で読むのが嫌になった
っつうくらいだ。
テニス、って文字に惹かれて
かなり古い(30年近くも前)の本だけど、
つい買っちゃった。(フリマで)
だから頑張って読んだけど。。。
あの時代のテニスプレーヤーの名前が出てきたり、
その時流行ったラケットの名前とか、
ウエアーのメーカーとか、
そこんところは興味沸いたね。
しかし、まあ、この主人公は
とにかくエロい。
テニスのラリーも、
飲んだシャンペンも、
街の明かりも、
何もかも、
目に入る物全て、
エロに置き換えて悶々とする。
男の欲求がすべて詰まってる物語でしたよ。
これは男の人が読む物ですね。
官能小説なのか?
いや、不快な気分になるくらいだから違うだろな。
でも、この話、パパに言ったら、
「男なんてみんなそんなモン」
だと。
ゲロゲロ~~~~!!!
そうか~~、
男って、年がら年中そうゆう事かんがえてるのか~、
男って、そうゆう事を女にして貰いたいのか~~、
男って、女をそんな風に誤解してるのか~~、
って勉強になりました。。
(だから強姦なのに合意だ、って勘違いするんだな)
私、女歴・・・46年。
今さら、男の生態が理解できた気がする。
でもね~~~~、
悪いけど、
女って、そんなもんじゃないから~~、
残念だけど、ほとんどの女性は理解しがたい話でした。


『プリズム』 百田 尚樹
聡子は、ある資産家の家の小学生の息子の
家庭教師として通い始める。
その家で出会った不思議な男。
聡子は、その男に惹かれていく。
その男は穏やかで紳士的、
しかし、ある時はやんちゃで軽い、
ある時は凶暴、
ある時は大人しくふさぎがち、
その男は家主の弟だと言うが、
どうやら多重人格らしい。
こうゆう話、大好き~。
昔、『ビリーミリガン』を読んで、
衝撃を受けたんだけど、
まさにそれと同じような多重人格だ。
幼少期に親からひどい虐待にあうと
そうゆう症状が現れる。
ひどい虐待というのはつまり
性的虐待だ。
暴力と性的な虐待が多重人格を生みやすいんだって。
「今、暴力を受けてるのは自分ではない。」
って思いこむ事で、その記憶を消し去り、
変わりに違う人格がそのときの痛みを請け負う。
辛い話だよね。
人間の脳って、そんなに都合良く出来てるのか・・・。
この物語では、
主人公は本当の人格ではない卓也という男を
好きになってしまう。
同じ人なんだけど、人格が入れ替わると
全く違う人に感じるのだ。
卓也という人格も聡子に惹かれていく。
そんで、元の人格の広志も聡子を好きになってしまうから、
聡子は混乱してしまうのだ。
広志は、今まで隠れるようにして生きて来たけど、
聡子が家庭教師として家に出入りするようになって、
何かが変わってきた。
広志は全ての人格を統合させる為に通院していたが、
聡子は広志ではなく、卓也が好きなのだ。
統合した方がよいのだけど、
してしまうと卓也に会えなくなってしまう。
という、聡子の気持ちね。
ビリーミリガンは、
ある人格がレイプ事件を起こしてしまうんだけど、
そういえば、今日のニュースで、
声優のアイコ、って人が多重人格だとか、
だから無罪だとか?
ってやってたけど。
どうなんでしょうね~。
嘘なのか、ホントなのか。。。、
こうなると、
本当に多重人格で悩んでる人が困っちゃうよね。
病気を利用して悪い事するのはやめてほしいわ。


『パーフェクトプラン』 柳原 慧
代理母で生計を立てている主人公は、
かつて出産した子どもが、母親に虐待されていることを知り、
発作的に子どもを連れ出してしまう。
↑ ↑
なんか、めんどくさくて、
ウィキペディアから引用してしまった・・・。
すごく面白かったんだけど、
読み終わってから時間が経ってしまって、
何が面白かったのか忘れてしまって・・・。
読み直そうと思ったけど、やめちゃった。
頑張って思い出すね~~。
代理母として妊娠中の女は
身重の体で、かつて産んだ子を誘拐、逃亡する。
その子は親にひどい虐待をされていたのだ。
いくら血がつながっていない子だとしても、
お腹を痛めて産んだ子だ。
他人事とは思えないよね。
コミュニケーションがうまくとれなくなっている子供、
誘拐に協力してくれた仲間と接していくにつれ、
だんだんと感情が出てくるようになる。
そもそも、この誘拐は、
身代金を要求せずに、
誘拐した子供の父親の職業を利用して、
株取引によって大金を手に入れようとするだった。
子供にとっても、父親にとっても
自分たちにとってもウインウインだ、
と思っていたが、そうはいかなかった。。。
この計画を邪魔してくるハッカーが現れたのだ。
ハッカーってすごいよね、
何であんな風にコンピューターを操作できちゃうんだろ。
きっとある意味、頭おかしいんだろな。
最後は
ハッカーと警察と、
仲間割れと
そんで、あと、
気が狂っちゃってる虐待母と
みんなが入り乱れて大変なことになっちゃうんだけど、
結局は
母性と親子愛の話だったな、
って思わせる物語だった。。。