
『白夜行』 東野圭吾

『白夜行』 東野圭吾
ある廃墟ビルで1人の男が殺された。
次々に容疑者が挙がったが、
犯人にたどり着くことなく迷宮入りした。
19年後、この事件を追い続けた刑事、笹垣は
やっと犯人にたどり着く事になる。
当時小学生だった被害者の息子と、容疑者の娘が
深く関係していると確信したのだが、
気づいたときにはもう
長い月日の中で、たくさんの犠牲者が。。
笹垣は、19年前にその芽を摘んでいたなら
こんな事にはならなかったと、後悔してしまう。
事件の被害者の息子、
容疑者の娘、
19年の間に二人の周りで巻き起こる事件と、
二人の関係は?
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いや~~~~~、すごいね、
ドラマは見てたよ、でも、記憶が定かじゃないから
ネットでドラマのネタバレ読んだ。
けど、ドラマの方は知らない方がいいです。
これ読んだらドラマは全然物足りない。
ドラマは、親を殺された息子と
容疑者の娘は、大人になって再会するって設定だけど、
原作は、中学、高校、大学、って、
ず~~~っとつながってる。
いや~~~~、恐いよ~~~、恐い。
この娘、雪穂は
その美貌と頭の良さで
狙いをつけた男を虜にさせ、
自分の思ったとおりに生きていった。
それはすべて、被害者息子、亮司が、
雪穂の為に仕掛けてきたことのおかげなのだ。
雪穂にとって障害となる人は徹底的に排除していくのだ。
まあ、亮司も結局、まんまと雪穂の罠にはまっていたのだけどね、
本人はきっと、自分が雪穂のいいように使われてる
とは思っていなかったのではないかな。
愛する雪穂のために、何でもやる
それが殺人であっても。
雪穂も亮司の為に情報を盗んだりしてたけど、
まあ、ギブアンドテイクよね、
どう考えても、亮司の方がヤバイことやってる。
二人の愛の強さの違い?
にしても、ゆがんだ愛。
亮司も、雪穂も、
やはり家庭環境が良くなかった。
雪穂は貧乏で、母親によって体を売りに出されていた。
小学生だったのによ、可哀想。。。
亮司は親の愛に飢えていた。
父親は少女趣味、母親は不倫、でほったらかされてね。
そんな中、亮司にとって図書館でいつも会う雪穂が
心のよりどころになってたのね。
その頃はきっと、雪穂もそう思ってたに違いない、
そうであったと、私は信じたいよ~。
や~~でもね、
雪穂のしたたかさはハンパ無いわ~。
地位も名誉も金も得た雪穂にとって、
もう、亮司が死んでいなくなったところで、
どうでもよい、むしろ、死んでくれた方が都合がよい、
とでも思ったのだろうね、最後は。そんな感じ。
も~~~~~、やだわ~~~、
やだやだ。
しかしこれは読み応えありました~~。
だって・・・・・・
この分厚さ・・・・・(笑)
![1453967671871[1]_convert_20160128165630](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/c/a/r/carol3000/2016012816565549b.jpg)
上・下に分ければいいと思います。