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『あなたが消えた夜に』 中村文則



『あなたが消えた夜に』 中村文則

連続殺人事件が起こった。
目撃証言によると犯人はコートを着た男。
捜査中にも殺人が起こる。
模倣犯も現れる。

しかし、捜査を進めていくうちに
コートの男なんて存在しないことがわかる。
人間関係が複雑に絡み合ってるこの事件。
いや、複雑ではなかった、
それは愚かな男女が起こした変質的な愛のゆく末だった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



愛が憎しみに変わって、とか、

愛する人のために自分を犠牲にして、とか、

愛してるからこそ殺してあげたい、とか、

愛する人の為なら殺人もする、とか、



そうゆう愚かな人間が事件を起こしてしまうお話。


面白かったよ。



事件に関わった犯人や犠牲者は
みんな心に闇を抱えていたり
心の病気だったりするんだけど、

それは一様に皆、幼少の頃の辛い記憶が
影響してるのよね。

親から暴力を受けていたとか、
母子家庭で、母親はいつも男を連れてきて閉め出されるとか、

親からの愛情をもらわずに大人になってしまった人は
何かしら、心に障害を負ってることが多いのよね。

偏った愛情表現をしてしまいがちなのは分かるけど、
犯罪犯しちゃうのは勘弁して欲しいわ。

実はこの事件を追って解決した刑事も
辛い記憶を抱えてるんだけど、
それを乗り越えてちゃんと社会に貢献してる。
そうゆう人の方が多いだろうと思うけど。

ただ、最後の場面では、
この刑事もやはり、
愚かな恋愛が始まるところで終わってるんだけどね。
どうなる事やら。

『ループ』 鈴木光司



『ループ』 鈴木光司


ホラーサスペンス
『リング』『らせん』につづく完結版だそうで、
この永遠に続く貞子の話が終着するのかどうか、

って話でした。






また説明・・・雑だね・・すんません・・・。






『リング』も『らせん』も、
映画見たわけじゃなく、
原作読んだわけでもないんだけど、

貞子ってやつが、ず~~~っと私たちを脅かして、
今後もず~~っと脅かし続けるのだよな~~、

くらいには何となく認識してたわ。

『ループ』って題名だけで判断すると、
な~~んだ、結局やっぱり解決しないんじゃね?

って思いながら読んだよ。



でも、貞子がどうのこうのではなく、
この『ループ』にはかなり引き込まれました。

『リング』『らせん』を知らなくてもおもしろい。


ネタばらすね。



すんごいスーパーコンピューターがあって、
そのコンピューターの中で生物をつくりあげ、
さらにヒト、さらに人間、家族、社会、・・・と、

もう一つの地球のような物を作って実験をしていた。

ヒトの遺伝子を全て記号で表せることで、
コンピューターで作られた遺伝子のクローンを
実際の人間社会に産ませることに成功。



そもそも、なぜ、そんなことをしたのかというと、
コンピューターの中の人間社会に突如、
ガンウイルスという物が発生してしまい、
それが実際の人間にまでウイルスが蔓延するようになり、
すごい早さで地球上の人間がウイルスに感染、
発病してしまうと100%死ぬ。という。

これをなんとか食い止める方法は、と

コンピューター内で、ある男だけが抗体を持っていたことが分かったので、
その男の遺伝子を現実の社会に作り上げ、
研究すればよい、と。

時間はかかるがそれしか方法がないのだと。






貞子がどこに出てくるんじゃ~~!


って感じでしょ?


出てくるんだけど、結局、貞子のことは解決しないのよ。


ほ~~ら、『ループ』、堂々巡り、終わらな~い。


ま、でも、少しは光が差して終わります。
安心してください。
(とにかく明るい・・)



ホラーというより、ファンタジーでしたね。
私、こうゆうの大好きなので良かったわ~。

『バクマン。』

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『バクマン。』

はい、佐藤健ですからね、
初日に見てきましたよ~。


高校生漫画家が頑張るって話しです。





説明みじかっ!!





たけるくんがかっこいいだけじゃないですよ。
染谷君の演技もなかなかでした。
神木君もそりゃあね。
リリーフランキーもいい味でてました。

この映画見て、
「私は絶対漫画家にはなれませんね」
って強く確信したわ。

映像もなかなかで、
プロジェクションマッピング使って
見応えあったし。

少年ジャンプでトップを取りたい
という夢に向かって頑張る姿ね、
これはもうスポコンさながらでしたよ。

ほら、私、スポコン大好きジャン。
恋愛では泣けないけどスポコンだと号泣するタイプです。

ま、まあ、『バクマン。』で号泣する場面はありませんでしたけど、
良かったですよ、夢があって。




なんか、全然評価になってないわね。

だって、

たけるが見られればよかったんだも~~ん!

『ちょっと今から仕事やめてくる』 北川恵海



『ちょっと今から仕事やめてくる』 北川恵海


タイトルが面白くてつい手に取ってしまったこの本。

隆はブラック企業で働いて身も体も限界に達していた。
ある日、駅のホームで身を投げようとしていた隆だが、
寸前のところで声をかけてきた男がいた。
同級生だというが、隆は見覚えがない。
だが、話をしてるうちにその同級生と仲良くなり、
隆は気持ちも前向きになっていた。
しかし、その男が何者なのか、本当に同級生なのか、
疑問を持ち始めた隆、
真実を知って隆が取った行動とは何か。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


いい話だったよ~。
ネタバレしちゃうけど、
同級生と偽って、自殺をしようとした隆を元気づけていく。
その男は実は精神科医。
自分も双子の兄弟を自殺で無くしていて、
自分が助けてあげられなかったことを悔いていた。

隆はこの男と仲良くなっていくことで自分に自信がつき、
ブラック企業の会社を辞める決心がついた。
もう、死のうなんて事は考えない。

結果、
隆は男と同じ精神科医を目指す事になって物語は終わる。

簡単で読みやすかった~。



自分の周りで自殺したい程悩んでる人がいたら、
私は何が出来るだろう・・・。
分からないわ・・・。

自分が困ってるときに助けて貰ったという経験があればこそ、
自分も人にそうゆことが出来るんだろうな、

隆もそうだったように。

今まで脳天気に鈍感に生きてきた私では
まだまだ足りないな。

まあ、とりあえずは
私と同じような病気になった人には
いいアドバイスを言ってあげる事は出来そうな気がする。

この本の主人公もそこから始まるんだろうね。

『進撃の巨人』

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『進撃の巨人』

後編


見てきましたよ~。
初日に・・。


原作とはかなり違うストーリーなので、
これはこれですごく面白かった。
原作知らない人も見ても大丈夫よこれ。

映画ならではというか、映像化するからこその演出だね。

真っ白な部屋にエレンが連れて行かれた時の
あれって、何かに似てる。

あ、ハリーポッターの最後の真っ白な駅のシーン。

現実なのか、夢なのか、分からない感じ。



でもそこでエレンは見てしまったよね、本当の自分たちのおかれている現実を。



ラストでは本当にリアルな風景を自分の目で眺めているところで終わっちゃうんだけど、


原作には無いやつだよね。


あの人が?巨人だったの??
ってシーンも含めて、私は何度も口が開いて
そんで開きっぱなしになって見てたわ~。


あ~~面白かった~。

しかし、原作の方はなかなか先に進まないけど、
どうなってゆくのでしょうね。
プロフィール

きゃろたんと

Author:きゃろたんと
1970年生まれ(女)
感じた事を書きます。
毒舌けっこうあります。
お気を悪くなさったら
 ごめんなさい。

★主な登場人物
【R子/結婚4年目・娘一人】
【K子/幼稚園教諭5年目】
【N子/社会人1年目】
【パパ/同い年.自営社長】
【桜子/トイプードル・享年12才】
【あきら/トイプードル・15才】
【こしず/義母.事務先輩】
【やすお/義父.自営会長】
【R夫くん/R子の旦那さん】
【K彼くん/K子の彼氏)
★好きなこと
【コブクロ】
【レイクタウン】
【読書】
【映画】
【観劇】
【着物】

仕事の合間に書くので、
土日の更新はあまりないです。

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