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『盗まれた顔』 羽田圭介





『盗まれた顔』 羽田圭介


目辺り捜査の任務に就く警視庁の白戸は、
今日も相棒の捜査員二人とともに
東京の街を一般の人々に混じり歩き、
手配犯の顔を探す。
500以上もの指名手配写真をすべて
記憶している白戸は、
ある顔を見た。
死んだはずの刑事の顔だ。
その謎が解かれたとき、
もう一つの衝撃が走る。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


面白かった~、ドラマにもなってたので
見てみたいけど、WOWWOWだったみたいね~。

白戸役が玉木宏、いいじゃ~~~ん!



警察の組織からは逸脱していると思われる
公安というところのよろしくないパターンの話。
公安って本当に現実にそうなのかしらね。

ドラマの見過ぎ、っていわれがちだけど、
ヤクザとつながってるとか、
警察の秩序を守る為には手段を選ばなそうだとか、
そうゆう所なのよね、って思ってる。

コナン君の安室さんも公安だったけど、
普通に公安の人たちは日本を守ってくれてるはず。

だけど、公安の闇を書いてくれる物語は
だからこそ面白いんだね。

読み応えありました~。



しかし、


人の記憶って、特に私なんかは
全く当てにならないです。
ましてや、顔や名前を覚えるのは
一番の苦手。

この刑事たちは、そのを覚えるスペシャリストね。
普通に街中に紛れ込んで、
手配犯を顔だけを頼りに見つけ出す。

しかも、整形後でも分かってしまうのがすごい。



役に立つ能力ではあるけれど、
私には必要ないのかもね。

知らないで良い過去まで知ってしまうとか、
頭がややこしいことになっちゃう。


絶対音感なんかも
いらない音まで耳に入ってきたり、

心理学者とか、なんなら、透視能力者なんか、
見なくても良い心の内が見えてしまう。

霊能者は幽霊見えちゃう(笑)


そんな能力は私はいらない。



脳天気に、鈍感に行きたいから~~。



まあ、コントロール出来るなら、
それに越したことは無いか・・・。




『ダスト』 ヒュー・ハウイー

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『ダスト』上・下 
ヒュー・ハウイー



3部作の最終章。

ジュリエットは、隣のサイロの生き残りの人々を救うために、
サイロとサイロをつなぐトンネルを掘る計画を立てた。
サイロの秘密を知ってしまった以上、ゆっくりしてはいられない。
同時にサイロの外の空気を調べる為にジュリエットは防護服を着て、
サンプルを取るために再び外に出た。
今度は仲間がいる。上手くいくはずだ。
しかし、そんな革命を起こそうとしているサイロに対して、
絶望的な命令が下されるのだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これはもう、映画化が待ち遠しいです。


最後まで読むと、すべての疑問も矛盾も何もかもが合致して、
むずむずしてた気持ちがバッチリスッキリ晴れます!

ネタバレした~~~~~い!!!


すごいスケールの話なんだけど、

「いやいやいや、それはさすがに無いでしょ!!」

と思う冷めた目でみてしまうところが無いんですよ。

「それやっちゃったらファンタジーになっちゃう!」

って思わない。


今の化学を持ってしたら、
近未来に本当に実現しちゃいそうだから
面白いし、恐いし、希望も持てる。

って感じ?????



いろんな犠牲を払ってたどり着いたその場所には
どんな景色が見えてるのか、
自分が主人公になった気分で想像してみたら、
夢と希望と覚悟に満ちあふれました。

しかし、息の詰まる・・・
これホント、酸素が足りない気分になるけど、
愛と友情、母性、本能、生きる力、化学・・仲間・・・・。
すべてが描かれてて完璧だと思う。

会う人みんなにお勧めしたい、
面白い作品でした~。



『シフト』 ヒュー・ハウイー




『シフト』 上・下
ヒュー・ハウイー



『ウール』の続編。

地下深く作られたサイロが作られた時の話。
その建築に携わった物たちのその後の生活が
どんな物なのか。
第一サイロは、すべてのサイロを統括していた。
人々は何百年も眠らされ、
シフトが自分の番になると起こされ、
半年間業務をこなしまた眠らされるという。
そうするとこによって50個ものサイロで生活している
人々の秩序を保ち、混乱が一定のラインを超えると
そのサイロを強制的に消滅する。
一体、誰が何のために?



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『シフト』では、サイロの実態が分かった。

地球を、人類を守るために取った苦肉の策、
と言ったら聞こえは良いが、
実はそれを利用して人々を操っていたのかも、

だけどそれが正しいやり方なのかもしれないし、
間違ってるのかもしれないし、

だから真相を知りたいと行動を起こした結果は・・・



実は・・・地球は破滅してなかった~~~!??




おもしろい~~~~~!!




ここで一旦過去に戻って『ウール』に至るまでの
サイトの状況が分かるようになってるよ~。

次の『ダスト』でサイトで暮らしている人々のの未来が開けるのか、
わくわくが止まらないです。


『WOOL~ウール~』 ヒュー・ハウイー

 



『WOOL~ウール~』 
ヒュー・ハウイー


地球が破滅し毒ガスで覆われ、
人間が地下144階のサイロで
生活するようになって100年以上、
外に出られる人はいない。
罪を犯し『清掃』の刑を科された物だけが
外に出ることが出来る。
だが、外に出ることは死を意味する。
機械工のジュリエットが『清掃』に出たが
消息が分からなくなり、サイロ内に衝撃が走る。
小さな世界で人類が生き残る方法、それは秩序。
限られた人しか読むことが出来ない『秩序の書』には
サイロに関する途方も無い秘密が隠されていた。
人々がそのことに気付き、
秩序が乱され反乱が起きたサイロは
生き残ることが出来るのか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


面白すぎて続編買ってしまった。
映画にしたらすごいことになるよ。
是非映像にしてもらいたいです。

核シェルターとか、そうゆう物のドデカイやつ、
何千人もの人を収容出来て、何年も生きられる
そんな建造物あるんですか?

あるんです。

作ろうとしたら作れるんだろうな~
って思う。
めちゃくちゃお金かかるだろうし、
秘密に作り上げるのは大変なことだろうけど。

地下に閉じ込められて長年生活をしていくにあたっては
半狂乱にならないためにも、みんなが秩序を守り、
協力し合って、独自の法律にしたがわなくてはならない。

だけど、それだけではダメなんだよね。

じゃ、何?

人々の過去の記憶を消すこと。なのだよ。




面白いでしょ~~???




読んで欲しいよ~。
話題を共有したい~。




ま、でも、 続編がまだまだあるから、
読み切らないと語れない・・・。

あ~~おもしろい~~。

『風のマジム』 浜田マハ





『風のマジム』 
浜田マハ


ある企業で契約社員として働いているマジムは
毎日、会社帰りに祖母とおいしいラム酒を
飲みながらおしゃべりすることが楽しみになっていた。
マジムは地元沖縄のサトウキビでラム酒を作りたい、
と思うようになった。
会社の新事業募集という企画を知り、
ラム酒造りの夢を実現させようと奮闘することになる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


お酒好きの人にはたまらない話ですね、これは。


普通の派遣社員が、ふと思いついた
大好きな地元のサトウキビで
大好きなお酒を作って飲んでみたい。

というささやかな夢。


それが敵うチャンスが訪れるっっちゅうんだからよ。


そんなこと言ったら、
私だって、

テニスコート作って
その隣でクラブハウス兼オシャなカフェ経営
ってのをやってみたいというささやかな夢あるし(-_-)

そんなことが実現するような、
すんごいチャンスが舞い込んでこないかな~

って思うわよ。


でもそんなチャンスは100%ないから
夢で終わるんだけどね。




マジムの話は実際にあった話を元にしてるらしいので、
これはかなり夢と希望と勇気が与えられる。

その気になれば誰でも夢は叶うのだ、
と思わせてくれる。

めちゃくちゃいい話だった~~。



終盤、スタバで読んでて号泣したやつです。



おばあちゃんがまた、良いのよ~。
「おばあちゃ~~~~ん!!!」
ってなります。


ちょっとした恋愛話も織り交ぜたりして、
読み応えちょ~~あります。



是非、これ読んで、沖縄の風を感じてください。
そして、サトウキビ畑の真ん中で
「おばあちゃ~~~ん!!ありがと~~!」
と叫んだ気になってください。






『出会い~だめセールスマンから校長になりまして~』 中川 芳洋



『出会い
~だめセールスマンから
校長になりまして~』 
中川 芳洋



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

だいぶ前に買っていたのですが、
最後の満州のお話を読むまでに
時間がかかってしまいました。。。

ブログ友達のよたろうさんの著書です。

ブログ『老年フリーターのつぶやき』
 ↓ ↓ ↓
よたろうさんのブログです。


よたろうさんが社会人になってからの出来事などが
綴られていて、特に学校の先生としての出来事は興味深く、
教育現場で起こる様々な問題に向き合って得たことなど、
子育てにもとっても役に立つお話になっていて、
これから出産し子育てをするうちの長女にも、
そして、もちろん今現在幼稚園の先生をしてる次女にも、
是非とも読ませたいと思うお話でした。
これから社会人になる就活中の三女にとっても
人間関係を上手く築く方法として、
とても勉強になるな、と思いました。

今は素敵な奥様、お孫さんたちに囲まれ、
充実した余生を過ごされているよたろうさんですが、
今までに経験してきたことでいろんなことを経験し、
立ち向かい、学び、反省し、感謝をしていて、
今もなお、後進の育成などに尽力しているよたろうさん、
なんだかもう、尊敬、の一言です。

よたろうさんの人生はNHKの朝ドラで扱って欲しいくらいです。


お体を壊されているようですが、
前向きに治療もされてこちらも勇気を貰っています。
奥様を大事に思ってらっしゃることも素敵だと思います。

元気にブログを更新している様子を
これからもずっと見させて頂きます。
もっといろんなお話を聞かせてもらいたい、
と思っています。

もうすぐ金婚式を迎えると言うことで、
金婚式を過ぎてもずっとずっと、
奥様とともにお元気で楽しく過ごしていただきたいな~と
願ってます。


この本は後世に受け継がせたいので、
(売らずに)
大事にとっておきます!

『コンビニ人間』 村田沙耶香




『コンビニ人間』 
村田沙耶香


恵子は36歳独身。
大学時代からずっとコンビニでバイトをし続けている。
子供の頃から自分は普通ではないと感じ、
家族からもそれを心配され、治って欲しいと思われてる。
世間と上手く適応出来ない自分が、
家族や友達を安心させるため、
普通の人間になる方法として
バイトで入ってきた男と暮らし始める。
コンビニの世界でしか生きていけない恵子は
はたしてそれで普通になれるのか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


芥川賞受賞作品ですね。


面白かった!

コンビニという、馴染み深い場所での物語だし、
短い小説なので、読書が苦手な人でも
一気に読めちゃうと思います。


主人公の女性はきっといわゆる
発達障害だと思われる、
感情が無かったり、人の痛みが分からなかったり、
ちょっと普通じゃない人。

でもマニュアル通りにしていれば
だれも文句言わないし、
誰に迷惑もかけないでいられる、
と言うことは分かるので、
コンビニで自分の居場所を見つけ
コンビニを基本として生きて、
そこで出会う人と同じように振る舞うことで
社会と適合してるように見せていた。


なんか、
これって、
誰にでも当てはまってるって思うのよね。

ほとんどの人が、
決まりを守って、常識にのっとって、
誰かの真似をして、誰かの意見に賛同して
みんなと同じように振る舞って社会に溶け込んでる。

だけど、それを
無意識にしてる人が普通の人で、
無理にそうしてる人が普通じゃない人、

ってだけのこと。


親は子供が普通じゃないと心配する。
子供が自分と違っているとダメ出しをする。
そんな子供を恥ずかしいと思う。

まあ、分かる。

でも、それが余計に子供を傷つけ
殻に閉じ込めてしまうのかな、とも思う。

普通だと思っている自分だって、
人とは違う一面が絶対あるはずだから。



1つの場所でずっと働き続けるって、
すごいことだと思うから、
それって、全然、社会不適合者ではないよね。
逆にめっちゃ適合出来てるじゃん。



もしも、この先、
こうゆう、ちょっと変わった人、
に関わることがあっても、
拒絶することはせずに
今までとは違った関わり方で
その人と接することが出来そうな気がする、

そう思える話でした。


『分身』 東野圭吾





『分身』
東野圭吾



双葉はアマチュアバンドのボーカルをしている。
テレビ出演のチャンスが訪れ喜んでいたのだが、
母親に強く反対される。
それでも反対を押し切ってテレビに出たのだが、
放映されと同時に、母親が死に、
自分とそっくりな人がいることをしらされ、
他にも不可解なことが起こり始める。
一方、大学生の鞠子も、
自分とそっくりな女の人の存在を知らされ、
その頃父親から強引に海外留学を進められる。
そっくりな二人の関係は一体何なのだろうか・・・。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


やっぱりいいね、
東野圭吾は読みやすい。
難しくない(笑)


これはまあ、いわゆるクローンの話よ。


クローン技術って今はどこまで発展してるんだろうか。

もしかすると、この物語のように、
「実は私、クローンなんです。」
って人が、普通にいて、
実験材料として社会に紛れて生活してるかも
だよね~~。


意外と宇宙人はこの地球にいるのでは?

って思っちゃってる私なので、
クローンなんかはゴロゴロいると思っちゃってる。
(本人はクローンだとは知らされてないだけ)



でも、自分が実はクローンだった
って知ってしまったらどうなるのだろうか・・・。

まず、誰のクローンなのか気になる。
両親は知っていて黙っていたのだから
親に対して疑心暗鬼になる。
自分と同じ人間が他にもいると思うと気持ち悪い。


やっぱ、嫌だよね~~。
鬱になるわきっと。


『分身』では親子の愛情でなんとか心が保たれてるけどね。
いろんな親子の愛が描かれてるから
誰も悪くないみたいな感じよ。


面白い話だったけど、

現実にはど~なん~?
だった。






『四十回のまばたき』 重松 清




『四十回のまばたき』
重松 清



売れない翻訳家の圭司は結婚7年目で
妻を事故で亡くした。
冬になると眠ってしまう奇病を持つ妻の妹は
これまでもそうだったように圭司の家で冬を過ごす。
しかし、彼女が知らない男の子供を妊娠してしまう。
圭司と妻の妹はある作家との出会いによって
心を動かされることになる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


圭司の妻は、不倫をしていて、
不貞からの帰りに自動車事故で亡くなった。
夫婦関係が悪かったわけでは無かったが、
不倫の事実を知ってもそれほどショックではなかった、

と思うようにしていた?

圭司が翻訳した本がベストセラーとなり、
作家が来日することになった。
その作家がまた変わった人物だったのだが、

なぜか、圭司と、同居している義理の妹とは、
仲良くなっていく。

共通点が『上手く泣けない』

だったからなのかな。



圭司が最後には
妻のことで自然に泣けるようになったのは、
その作家の本当の心が見えたからなのか。



人は何かしら、穴がある。
自分に足りない物だったり、
辛み、悲しみや、
後悔だったり、
懺悔だったり、

でも、無意識にその穴は自分で埋めてる。
そうすることで気持ちのバランスを取って
生きているのかも。

だけど、その穴を上手く埋められない人がいる。
そしたら誰かに埋めて貰うか、
意識的に埋める方法を見つけるしかない。

その方法を教えてくれたのが、
海外からやってきた作家だった。

その作家はどうして二人に親身になったのか
よく分からないで終わってしまったけど、
確実にその3人は意図して出会って結びついた
のだろうなと思う。


私は無意識に穴を埋められるタイプ
だと思っているけど、
もしも、このさき、
どうしてもをふさぐことが出来ずに苦しんだときは
この本を思い出して
『四十回のまばたき』
をやってみようかと思う。



なんだかちょいと解釈の難しい内容だったなあ~。。。

『七十歳死亡法案、可決』 垣谷美雨



『七十歳死亡法案、可決』 
垣谷美雨


足が不自由でほとんどベッドで過ごす義母、
自分の母親だというのに何一つ介護を手伝ってくれない夫、
一流大学から一流銀行に就職したものの、
再就職が出来ずに引きこもりになっている息子、
をすべて一人で面倒を見て心身ともに疲れ果てた専業主婦の東洋子。
娘もいるが一人暮らしで家のことは全く無関心。
しかし、あと二年で、あの法案が施行される。
そしたら義母は死んでくれて、自分は自由な時間が出来る。
それを励みにあと少し頑張ろうとしていたのだが、
夫は会社を早期退職して、世界一周旅行をすると言い出した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

身勝手な家族に振り回され、親戚に突き放され
介護も何もかも自分一人に押しつけられ、
オシャレもせず、同窓会にも参加出来ない。

自分はこんなに頑張ってるのに、夫は・・・・

あと2年???

冗談じゃない!

待ってられない!!

こんな生活、

何もかも捨ててやる!!!



って思ったら、もう、家出するよね~~。。。



義母のわがまま、
息子の引きこもり、
夫の家庭を顧みない行動、
娘の無関心、

このくだりを読んでるときは
も~~~こっちまでイライラして、
東洋子ももっとガツンと言ってやれば良いのに、
って、腹がムカムカしちゃってたわ。

家族はみんな、
「とはいえ、お母さんは家事や介護を
 ほっぽり出すようなことはしない。」
って思ってるから、あ~~腹が立つわ~。

だから、

東洋子が家出を決めた所からは
ワクワクして一気に読んでしまった。



この、だらけた家族が、
東洋子の家出のおかげで
すっかり気持ちが改まって
良い方向に変わっていくってのが
面白かった。

なるほど、

やはり何でもかんでも東洋子がやってしまっていたのが
家族をだらけさせてしまう要因だったのか、

って思った。



そうよね~。



親が出来ちゃうと、子供も、夫も、
自分でやろうとはしない人間になるんだわ~。



ある程度は、ほったらかしてみる、
可愛い子には旅をさせろ精神だ。


そんで、

二年後にはどうせ死んでしまうと思っている老人は
ますます生きる意味が分からず、
何もする気にならなくなる。

そこで、介護ヘルパーさんが嘘の噂をながすのよ。

「ボランティアで、子供達などに自分の得意なことを教えたりすると、
 死ななくて済むという法案も出来た。」

って。

そしたら、全く動こうとしなかった義母も、やる気になって、
急に生き生きと車いすに乗って家事をやるようになったのだ。


すべてが良い方向に向かって、
世の中も変わり、70歳で死ぬ法案もなくなるかもしれない、

という前向きな気持ちになって来るのだ。



人って、ちょっとの勇気でこんなにも周りの人達までも
変えてしまうものなんだと思わせる話でした。



プロフィール

きゃろたんと

Author:きゃろたんと
1970年生まれ(女)
感じた事を書きます。
毒舌けっこうあります。
お気を悪くなさったら
 ごめんなさい。

★主な登場人物
【R子/結婚4年目・娘一人】
【K子/幼稚園教諭5年目】
【N子/社会人1年目】
【パパ/同い年.自営社長】
【桜子/トイプードル・享年12才】
【あきら/トイプードル・15才】
【こしず/義母.事務先輩】
【やすお/義父.自営会長】
【R夫くん/R子の旦那さん】
【K彼くん/K子の彼氏)
★好きなこと
【コブクロ】
【レイクタウン】
【読書】
【映画】
【観劇】
【着物】

仕事の合間に書くので、
土日の更新はあまりないです。

ようこそ!
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