『永い言い訳』 西川美和



『永い言い訳』 西川美和


幸夫は妻を不慮の事故で亡くしたが、
実はそのとき自宅に女を連れ込んでいた。
有名作家でもある幸夫はマスコミに悲劇の夫と
言われるが、罪の意識もあり、微妙な心持ちだった。

そんなとき、妻と一緒に亡くなってしまった妻の友人の夫から
2人の子供の面倒を見て欲しいと頼まれた。

子供のいない幸夫が、母親を亡くした2人の子供との関わりで
何かを感じはじめる・・・。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


はい、最後の方はやはり、泣いちゃいました。


幸夫は妻との関係がぎくしゃくしていたし、
どうも、家族の絆とか、愛情とかには
疎い性格だったから、

急に、子供の面倒を見るなんてことになっても、
さて、どうしたもんか、
なんだけど、

それがまた、お母さんを失ってしまった子供たちには
ちょうど良かったのかもしれない・・・。


可哀想な子と思わず、
そばにいてあげてるだけで、
お互いに良い距離感で、
互いを尊重しつつ、
互いに成長する心。。。


って感じかな。


自分は妻に愛情を注ぐことが出来なかったけど、
この子供たちと父親から何かを学んだ、

これからもずっと、この家族との関わりを持ちながら、
自分も、人間らしく、心で人と向き合える気がする。



そんな終わり方だったね。



作家としてスランプに陥っていた幸夫は
今までとは違った目線で書いて行けそうだ。



なんか、これ読んで、海老蔵と子供たちのことを思い出した。
幼い子供が、母親を亡くして、
でも、父親は忙しく、実際に面倒を見ているのは
親では無いことが多いだろうな、って思うから

でも、子供って、両親から深~~い愛情をもらっていたら、
しっかりとした心を持っていて、
小さいながらも事実を受け止めて、
立派に生きていけるのかな、
と思う。

海老蔵の子供たちも、
周りの大人たちに助けてもらいながら
きっと、立派な大人に成長してくれると信じたいです。




『ローラ、叫んでごらん』 リチャード・ダンブロジオ



『ローラ、叫んでごらん』 
リチャード・ダンブロジオ



まだ一歳だったローラは
両親からの虐待でフライパンの上で焼かれた。
なんとか命はとりとめたものの、
12歳になった今も、
人と関わることを怖がり、
一言もしゃべることが無かった。
施設でローラを見た、ある臨床精神科医は、
ローラを助けてあげたいと申し出た。
それから、ローラと医師との根気の治療が始まった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

フライパンで焼かれた女の子
と聞いて、読まずにはいられなかったです。

見たわけでは無いので
文章から想像して、
どんなに残酷なことか、
そして、その子の将来はどうなっちゃうのか、
考えるだけで胸が痛くて、

でも、一縷の望みが、
ローラのこれからの人生を
180度違った物にしてくれる?

という前向きな気持ちを持って
その治療の成り行きを読んでいった
んだけど、

これ、実話だから、
すごいな~って。

この精神科医の先生、すごい。

頭では分かっていても、
さすがに、そんなにも心が崩壊してしまっている人を
相手にするのは、相当難しいだろう。

だけど、ほんとに粘り強く、
時には思いきりよく、
時には立ち止まり、
三歩歩いて二歩下がるみたいな・・・。
深い愛情を持って、
絶対に見捨てない、裏切らない気持ちで
親よりも誰よりも強い気持ちを与え続ければ
どんなに壊れた精神でも
安定した、平常な精神に戻してあげることが出来るんだな、

って思った、

とはいえ、

私にそれが出来ますか、
っちゅったら、
無理だと思うわ~。。。

『羊をめぐる冒険』 村上春樹





『羊をめぐる冒険』 村上春樹


友人から送られた写真を雑誌に使ったことで、
僕は冒険の旅に出ることになってしまった。
その写真には羊が写っている。
その羊を巡って様々なことを知らされる僕だが、
何のために僕は旅をさせられているのか。
僕は結局、何を失って、何を得たのだろうか。



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やっぱり村上春樹ですね~~~。

一番の感想は、よく分からない、のが正直です。



でも、その世界にどっぷりと浸かってしまう私がいて、
なんかモヤモヤしてるんだけど、
最後にはさっぱりしたようながっかりしたような、
変な気分になるんだよね。

それが村上春樹なんかな~~。


私が小説家になってとしても、
絶対に思いつかない発想。

この物語は、

その特別な羊は、欲望や悪や富で、
それは人の身体を借りていて、
自由自在に思うままに生きていく魂
みたいな物で、
(違うかもだけど)

それは永遠に葬らねばならない、と考える人がいて、
反対に、それを手に入れて世界を制圧してみたい、
と思う人もいる、

下手をすると、その羊を巡って戦争がおきる可能性もある
のではないかと思うのだ。。。
(たぶんそうゆうこと)

だから、ここで、主人公の僕を利用すべく、
企んでる人が近寄ってきて、旅をさせられるんだけど、

そこはまた、春樹のワールド全開で、

羊を破滅させたいと思う人が幽霊として現れて、
僕にその羊の破滅を手伝わせるんだよ。


ほら、もう、訳分からんでしょ?


だけど、そのワールドにのめり込んでしまうのです。


現実逃避したくなったら村上春樹なんですかね~~。
それを今回初めて強く感じた話だった。。。


『美しき凶器』 東野圭吾




『美しき凶器』 東野圭吾


日本の元有名アスリート4人、
ある屋敷に侵入し、あるものを盗もうとしていた。
あるものとは、かつてのドーピングの証拠だ。
だが、家主に見つかってしまい、
4人は家主を殺し、屋敷を放火してしまった。
しかし、その後、
何者かによって、4人のうち2人が次々に殺されてしまう。
それは、とてつもなく強靱な身体の持ち主。
いったい、その人物にはどんな秘密が隠されてるのだろうか。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


読みやすかった~。

安定の東野圭吾ね。

東野圭吾は、時々入れたくなる、
インターバル的な感じだよね。



この物語は20年前に書かれてるみたいだから、
まだ、携帯も出てこない時代で、
ドーピング、という言葉すら、なじみがなかった時代
だったのでは・・・?

そんな中、凄い内容だったわ。

4人のスポーツ選手、競技はバラバラだが、
ある一人の研究者によって、極秘にドーピングがなされていた。

それぞれ、その性質に合ったやり方でのドーピング。
当時は検査でかいくぐれていたので、発覚しなかったが、
4人が引退してしばらくたって、いよいよ、それが発覚しそうになっていた。

華々しい記録と名誉を手に入れていた4人なので、
過去のこととはいえ、発覚を恐れていたのだ。

研究者の先生の自宅で証拠となるデータを盗もうとしたのだが
上手くいかなかった。

火事になってそれは燃えてしまったと安心していたが、
その、一部始終をある女に見られていたのだ。

ネタバレします。

女は、さらなる新しいドーピングの実験台にされていて
屋敷の離れにかくまわれながらトレーニングしていたのだ。
なぜだか、女は、研究者の先生の死を知り、
4人に復讐をするのだ。

なぜだか、、、っていうのは、
最後に分かるんだけど・・・・。

切ないことでしたよ。

女のドーピングというのは、

妊娠すると体内で発生する成分が、・・・・
あれ、なんだっけ??
読み直すのめんどくさいから割愛するわハハハ。

とにかく、妊娠しては堕ろし、妊娠しては堕ろし、
を繰り返して、とんでもない肉体を作り上げる、
というものだった。

すげ~~~怖くない????

その妊娠がね~~、結局、
その研究者の子だったってことよね~~~。。。
愛し合っていたのかもしれない、
ってことよ。

でも、産ませてはもらえなかったわけで。。。

そのなんとも言えないむなしさが、
最後の最後に、胸にズドンっと来たね。

今でも、知らないところでドーピングの研究は行われてるのだろうか。。。
化学と化学のいたちごっこ。
アスリートが記録を出し続けるって、大変だよね~~。。。

県大会に出たよ~って言ってるくらいがちょうど良い。と思うわ。

『読めない遺言書』 深山 亮



『読めない遺言書』 深山 亮



傷害事件を起こした後、
ほとんど会うことなく音信不通だった父親が
孤独死したとの連絡が来た。
父が住んでいた部屋を整理に訪れた竹原は、
そこで父の遺言書を見つける。
遺言書には、知らない名前の女に
全財産を譲る、と書いてあった。
その真相を確かめていた竹原は
トラブルに巻き込まれる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


竹原は、自分が中学校の教師であるために、
前科者の父親を見放していた。

教師だからこそ、
自分の中にある卑怯な性格がするせなかったり、
でも、教師として、それなりに全うしていると自負している面もあり、

いろいろと葛藤があったのだ。


そんな中、出会ってしまった、
ボランティアでホームレスに炊き出しをしている女性、
その女性が、父の遺言書に書いてあった人だ。

竹原は、あろうことか、
その女性にどんどん惹かれていく・・・。




恋は盲目ですのね~~。
私なんか、最初からもう、
この女、胡散臭い、って思ったわよ。
(ま、まあそうゆう物語です。)

も~~~、竹原さん、騙されてるよ~~!!

ってイライラしながら読んでた(笑)



父親の遺産なんかたいしてないのだから、
どうして父はそんな赤の他人に・・・。




自分が死ぬとき、
一番に思いを伝えたい人って、
誰だろうね~。
自分が生きた証をだれに引き継いで貰いたいか、
それで自分の人生が誰かに役に立ってくれるなら、
赤の他人だろうがなんだろうが、
活かされるなら良いのでは?


って思う。


父親は、きっと、
自分が全う出来なかった人生を
その人に、夢のために活かして貰いたかったのだ。
自分の時よりもずっと、光り輝く人生にして欲しかった。


のね~~~。


最後にやっと読めたわ、この遺言書。

『R・P・G』 宮部みゆき

『イノセント・デイズ』 早見和真



『イノセント・デイズ』 早見和真

『だから荒野』 桐野夏生

『ジェノサイド』 高野和明






『ジェノサイド』 高野和明


説明が難しいので省略(笑)



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ネタバレあるよ~。


アメリカ合衆国は
厳選した4人の傭兵にあることを命じた。

・コンゴ共和国のある民族の集落を皆殺しにする。
・その作戦の途中で見たこともない生物に遭遇したら殺して持ち帰ってくる。

しかしこれは、
新種の疫病に侵された民族の駆除が本当の目的
と思わせて、
実は、

民族は疫病に侵されてなく、
突然変異で産まれた奇形の子供の駆除を
優秀な4人の傭兵に殺させ、
その4人も抹殺するという計画だった。



すごい内容だった~~~。


その奇形の子はコンピューターの暗号を
いとも簡単に解いてしまうと言うのだ。
アメリカはそれを脅威と感じ、
その生物が繁殖してしまっら人間そのものが
滅ばされると思ったのだ。


途中で4人はアメリカの罠だって気付いて、
奇形の子供を安全に生きて連れて帰る事にした。


とにかく、すごい戦いだったわよ。


日本にいる大学院生も関わってくるんだけども、
もうね、誰が味方で、誰が敵なのか、
分からない状態でハラハラドキドキよ。


この大学院生と、奇形の子供のおかげで、
現代では絶対に治らないある病気を
治してしまう薬を作っちゃった。


ココでは伝えきれないのですけど、
大学院生あっぱれですよ。


この本、洋物だと思って読んでたら、
よくよく見たら日本の作者だった、
どうりで、読みやすかったわけね~。


すごく読み応えあって、面白かった。
(映画とかになってなるかしら)


読んでつくづく知ったことは、
スーパーコンピューターをはるかに超える頭脳の持ち主が
突如、ヒトから産まれてしまったら、
すごい発展が起こる反面、
世界中が大混乱するんだ。
ってことでした。

『舟を編む』 三浦しをん



『舟を編む』 三浦しをん


辞書作りに全力を注ぐ人達の話。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ごめ~~~ん、

説明が雑すぎたね~~~~~~~~~~~。。

笑笑笑



もし、自分が出版社に就職したとして、
一番やりたい仕事ってなんだろうな~、
って考えたら、

(ドラマの校閲思い出すけどな)

やっぱり、好きな小説を扱う仕事がいいな~
とか思うよね~。
ゴシップネタも好きだから
フライデーみたいな週刊誌もいいわね~。

ところが、この物語は、
辞書だよ。

辞書って・・・・そんなに頻繁に作ってるのか?
改訂するくらいなんだろうよ、
って思ってたんだけど、

1から作り上げるんだよ~。

すごくな~い?

あ、から始まる言葉・・・・
愛・・・いとおしく思う

とか、そうゆう事を延々考えていくんだよ~。

一生かかっても出来なさそうだわ~~。


実際、この物語も
辞書が出来上がるまで10年以上かかってる。


そんで、主人公がまじめで面白いキャラなんだよね、
馬締(まじめ)君って名前なのがまた面白い。

まじめ君は、元々、言葉もの持つ意味を考えるのが大好き。
いちいち、聞いたり見たりした言葉を調べたり、
疑問に思ったりする。

それが性格だから、辞書作りにはもってこいだ。

辞書が出来上がった時の感動はもちろんだけど、
作っていく工程とか、関わってる人たちの奮闘ぶりが
私にとっては知らない世界だったので面白かった。

たまに出てくる、言葉の意味を語るところも面白い。


あと、何と言っても、
まじめ君が好きな人に送ったラブレターが面白い。

漢文??
戦前ですか?
って感じ。

回りくどいし、まどろっこしいし、
めっちゃ長いし、意味不明・・・。
気持ちが溢れすぎて、
逆に気持ちが伝わらない恋文。

まじめ君のキャラクターの全てが
そこに集約されてると行っても過言じゃない。


これはなかなか、

ほっこりして、クスッと笑える、
いいお話でした。




プロフィール

きゃろたんと

Author:きゃろたんと
1970年生まれ(女)
感じた事を書きます。
毒舌けっこうあります。
お気を悪くなさったら
 ごめんなさい。

★主な登場人物
【R子/結婚1年目共働き】
【K子/幼稚園教諭2年目】
【N子/大学2年】
【パパ/同い年.自営社長】
【桜子/トイプードル享年12才】
【あきら/トイプードル】
【こしず/義母.事務先輩】
【やすお/義父.自営会長】
【R夫くん/R子の旦那さん】
【K彼くん/K子の彼氏)
★好きなこと
【コブクロ】
【レイクタウン】
【読書】
【観劇】

仕事の合間に書くので、
土日の更新はあまりないです。

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