
『源氏物語』 瀬戸内寂聴

![]() | 瀬戸内寂聴の源氏物語 (講談社文庫) (2005/07/15) 瀬戸内 寂聴 商品詳細を見る |
主人公、源氏の君が出会った数々の女達との物語。
~~メリッサさんのブログに書かれてたので、気になっちゃって読んでみました。
~~今まで何で読まなかったんだろうって思う。
この本は、全54帖の中から厳選された27帖を収録してあるが、
それでも とにかく関わった女の数が半端ない。
しかも、自分の娘にあたる子にまで手を出して世話を焼いてやる。
この時代のいわゆる貴族の常識が書かれていておもしろかった。
要するに一夫多妻で、お金持ちなら養えるだけの女をいくらでも
構えて良いのだから、今の日本では考えられない。
正妻と愛人が仲良くしたり、愛人の子を正妻が育ててあげたり、
でもちゃんんとすべての関わった女と子供をきちんと面倒みてあげてる。
すげ~な~、この男。って思った。
まあ、ほとんどの女達が、愛が足りなくて寂しい思いをしていたが、
我慢出来なくなると、尼になって決着つけちゃう。
それって、今で言う、引きこもりみたいなもんなのかな~・・。
違うかな~・・、坊主にしちゃうんだからな~・・。
精神的におかしくなって、霊にとりつかれるという表現で書いてる所が
多くあるけど、それは今で言う うつ病かなと思う。
恋というのは今も昔も同じ様に悩んだり苦しんだり、
変わらないのですね~~。
しかし、この主人公、どんだけ色男だったんだろう・・・。


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